2022年7月8日、安倍晋三元首相が銃撃された事件で、犯人として逮捕された山上徹也容疑者。
山上徹也容疑者がこのような事件を起こした背景には、統一教会という宗教が深く関わっていたことが明らかになってきました。
母親が宗教にのめりこみ、一家が破産して育児放棄されていたという山上徹也容疑者に、かわいそうだと同情の声も上がっています。
一体山上徹也容疑者はどんな人生を送っていたのでしょうか?
山上徹也容疑者の生い立ちが気になる所ですね。
そんな山上徹也容疑者の生い立ちをはじめ、山上徹也いついて調べてまとめてみました。
- 山上徹也の壮絶な生い立ち(幼少期~現在)
- 山上徹也の母と統一教会の関係
- 山上徹也の生い立ちに同情の声まとめ
山上徹也のかわいそうな生い立ちまとめ!母親に育児放棄され〇殺まで考えた日々
現時点で分かっている山上徹也容疑者のプロフィールはこちらになります。
- 本名:山上徹也(やまがみてつや)
- 生年月日:1980年9月
- 年齢:41歳(2022年7月現在)
- 出身:奈良県
- 血液型:不明
- 身長:不明
そして、山上徹也容疑者の生い立ちを時系列で見てみると以下のような流れになります。
- 1984年(4歳) 父親の死
- 1991年(11歳)母親の入信と育児放棄
- 1994年(14歳)伯父からの資金援助打ち切り
- 1998年(18歳)優秀だった学生時代 大学中退はガセ
- 2002年(22歳)1億円の献金と破産宣告
- 2005年(25歳)自衛隊に入隊後自殺を図る
- 2015年(35歳)兄の死
- 2016年?〜(36歳)サンクチュアリ教会に入信?神の啓示とは?
順番に詳しく見ていきたいと思います。
生い立ち①1984年(4歳) 父親の死
山上徹也容疑者の父は、1970年代に奈良に本社のある建設会社に入社。
社長の娘と結婚し、山上徹也容疑者と、兄、妹の3人の子供をもうけます。
当時は東大阪市内の一軒家に住んでいた山上一家ですが、父が母を怒鳴る声が頻繁に聞こえてくる家だったようです。
そのころ、山上徹也容疑者の母は「朝起(あさおき)会」という早朝の活動をメインにした宗教にはまり、子どもを置いて朝の5時頃に出かけていました。
その頃から、すでに育児放棄は始まっていたようなのです。
実はお母さんが『朝起(あさおき)会』という宗教にはまっていたんです。
子育てをほっぽらかしにしていて、朝の5時とかに出かけてしまうんです。
当時、2歳か3歳かの男の子が冬も裸足で家の外に出てきて、泣きながら母親を探してるんですわ。
ご主人もなんもせんとね。
引用:デイリー新潮
母が宗教にハマってしまったことから、ノイローゼになっていたという山上徹也容疑者の父。
1984年、山上徹也容疑者が4歳の頃、父は近くのマンションから飛び降りて亡くなってしまいます。
それから1年もしないうちに、一家は奈良市内の祖父の家に引っ越しました。
生い立ち②1991年(11歳)母親の入信と育児放棄
山上徹也容疑者の伯父の証言によると、母親が統一教会に入信したのは1991年頃だったと言います。
1984年に山上徹也容疑者の父親が亡くなったことや、山上徹也容疑者の祖母も1982年に亡くなっていたことで、母親は精神的に追い詰められていました。
そして山上徹也容疑者の兄である長男が小児がんを患い、抗がん剤の投与で右目を失明、脳にも転移してしまいます。
これらの逆境が重なり、母親は救いを求めて統一教会に入信しました。
「家庭がうまくいかず、夫も亡くなって苦しかった。そんな私を救ってくれた」と、大学時代の同級生に語っていたという山上徹也容疑者の母親。
母親は、入信とほぼ同時に2000万円を統一教会に献金。
そのあとすぐに3000万円、その3年後に現金で1000万円の献金を繰り返します。
また、統一教会にのめりこんでしまった母親は、たびたび子供を置いて長期で本部のある韓国に行っていました。
山上徹也容疑者の母親が韓国へ行っている間、病気で食事を作ることが出来なかった山上徹也容疑者の兄は、伯父に助けを求めました。
伯父はそんな山上徹也容疑者の母親に対して「ネグレクトどころではない。もっとひどい状態」と、その度にお金を持って行ってあげていたと言います。
「ネグレクトどころではない」という伯父さんの言葉に、本当に胸が痛みます。
生い立ち③1994年(14歳)伯父からの資金援助打ち切り
山上徹也容疑者の伯父は、毎月5万円程の資金援助を山上家に続けていました。
しかし、援助したお金はすべて統一教会に流れてしまうので、ついに1994年頃、資金援助を打ち切るという決断をします。
ですが、その後も母親からのお金の無心は続きます。
山上徹也容疑者の母親は、2日に渡って伯父に対して「お金を貸してくれ」と頼みに行き、呆れた伯父が「帰れ!」と言って母親を追い返したエピソードもあります。
伯父の他にも、妹の夫にもお金を無心して関係を遮断されたという山上徹也容疑者の母親。
また、彼女は身内だけでなく同級生にも統一教会への勧誘をしていました。
こうして母親は、どんどん世間から孤立していってしまったのかもしれません。
生い立ち④1998年(18歳)優秀だった学生時代 大学中退はガセ
そんな山上徹也容疑者ですが、学生時代の同級生で彼を悪く言う人はいませんでした。
むしろ、真面目な努力家だったと語られています。
中学の頃は「こてつ」というあだ名で呼ばれ、運動も勉強もできるのに天狗にならず、控えめだったという山上徹也容疑者。
【中学時代の同級生】
「まず賢い。真面目。不平不満も言わず、運動も勉強も平均以上にできる」
(バスケットボール部の)レギュラーでスタメン。できる方のグループにいたし、天狗(てんぐ)になるようなことはない。控えめ」
引用:報道RUNNER
山上徹也容疑者は中学を卒業し、奈良県でトップクラスの進学校である県立郡山高校に進学。
そこでも物静かで、穏やかな性格だったと同級生は語っています。
そして、野球部が甲子園に行った時の応援団にも入っていたとのこと。
山上徹也容疑者の伯父も、「家族に問題がなければ京大に入れたくらい頭脳明晰だった」と語っています。
また、伯父は山上徹也容疑者のことを「とても良い性格」と語っています。
山上徹也容疑者に対して「大学中退」という噂がありますが、それはガセです。
彼はお金がなくて大学に行けず、専門学校に入学後、中退したとのこと。
頭脳明晰で性格も温厚だったという山上徹也容疑者。
家庭環境で相当苦労していたのであろうことがうかがえますね。
生い立ち⑤2002年(22歳)1億円の献金と破産宣告
山上徹也容疑者の母親は統一教会に入信後すぐに2000万円、3000万円献金し、3年後にまた1000万円の献金をします。
そのお金は、1984年に亡くなった山上徹也容疑者の父親の保険金でした。
その後、1998年に母親自身の父親が亡くなり、父親の会社事務所を相続。
その会社を処分して得た2000万円、そして家族で住んでいた自宅を売却して作った2000万円も献金。
トータル1億円以上を統一教会につぎ込んだ形になります。
そしてとうとう母親は、2002年に自己破産してしまいます。
破産後も、数十万円~100万円の献金を繰り返していたのだそう。
破産後、伯父が統一教会に訴え5000万円は取り返したそうですが、母親は返金を嫌がり、その後5000万円の行方も分からないと言います。
結局その5000万円も、再び献金されてしまったのでしょうか。
生い立ち⑥2005年(25歳)自衛隊に入隊後〇殺を図る
専門学校に通っていた山上徹也容疑者はそれを中退し、2002年8月、3年の任期で海上自衛隊の佐世保教育隊に入隊。
そして2005年2月14日、山上徹也容疑者は呉市内の下宿でベンジン50mlとアルコールを飲み、自ら死を選ぼうとします。
けれども、朦朧とする意識の中自分で救急車を呼び、命は助かります。
山上徹也容疑者が自ら死を選ぼうとしたのは、生活に困っている兄と妹に、自分の死亡保険金を渡すためでした。
病室で直接聞いた話として、生活に窮していた兄と妹に自身の死亡保険金を渡すことが〇殺の目的だったと明かした。
小児がんを患っていた兄から「食べるものがない」と連絡を受けた伯父が缶詰を送るほど逼迫(ひっぱく)していたという。
引用:スポニチ
「教団によって人生がめちゃくちゃになった。兄も妹もめちゃくちゃになっているので、自分の命で払う」と語った山上徹也容疑者。
そんな事件があった時も、母親は統一教会の本部がある韓国を訪問していました。
息子が一時危ない状態だったと伯父から連絡を受けても、日本に帰ってくることはなかったと言います。
また、山上徹也容疑者はその直前に、消費者金融で80万円程の借金を作り飲み歩いていました。
結局その借金も伯父が払ったのだと言います。
そして、2005年8月、山上徹也容疑者は任期満了で海上自衛隊を退職します。
生い立ち⑦2015年(35歳)兄の死
2015年11月、当時30代半ばだった長男である山上徹也容疑者の兄が、自ら死を選んでしまいます。
普段そこまで感情を出さない山上徹也容疑者が、この時ばかりは感情をあらわにしていたと言います。
「何で兄ちゃん死んだんや、アホやなあ、生きてたらええことあるのに」と涙を流していたのだそう。
山上家の親族の方が、兄の死を悲しむ山上徹也容疑者を見て「この子は大丈夫」と思ったのだと語っています。
しかし、そこからあまり連絡が取れなくなり、今回の事件が起こってしまいました。
兄が亡くなったことは、山上徹也容疑者に暗い影を落としていたのかもしれません。
生い立ち⑧2016年?〜(36歳)サンクチュアリ教会に入信?神の啓示とは?
山上徹也容疑者は、サンクチュアリ教会という宗教団体の信者ではないかという情報があります。
サンクチュアリ教会とは、統一教会から分かれて成立した宗教団体です。
統一教会の教祖であった文鮮明氏の七男である、文亨進氏が設立しました。
サンクチュアリ教会には、「銃は神から与えられた鉄の杖(神の啓示)であり、信徒は銃で武装しなければならない」という教義があるのだそう。
この教えに基づいているのであれば、山上徹也容疑者が安倍元首相を襲ったとき、銃を使ったのにも納得がいきます。
しかし、サンクチュアリ教会は山上徹也容疑者との関わりを否定。
①日本サンクチュアリ協会は、山上徹也容疑者と接点も関係も一切ありません。また、同容疑者は過去にも当協会集会等への参加記録等も一切ございません。
②また、山上容疑者の母親が宗教団体に献金を捧げて来たとの報道ですが、当日本サンクチュアリ協会では、一円たりとも献金をいただいた事実はありません。
しかし、山上徹也容疑者らしき人が、サンクチュアリ教会に出入りしているとされる写真もあります。
はっきりと本人かは分かりませんが、新たな宗教が関係しているとなると非常に複雑な状況になってきますね。
山上徹也の生い立ちにかわいそうの声も!
このような山上徹也容疑者の生い立ちが日々報道され、世間ではかわいそうだという声も多く上がっています。
どんな理由があれ、人を殺してはいけないけど
この人の人生を知れば知るほど、かわいそうだなぁと思ってしまう
昔、山上徹也らしき少年が宗教に出かける母親を探して裸足で泣いていたそうです。可哀想過ぎる。
統一教会を知れば知るほど、山上徹也が可哀想に思えてくる(´・ω・`)
いやいやいやいや……
殺人犯に同情なんて、しちゃいけないんだけどさ。
でも、教団ひどすぎ……。
もちろん、どんな事情があってもあのような事件は決して起こしてはいけません。
しかし、違う家庭に生まれていればこのようなことにはなっていなかったのではと考えると、いたたまれない気持ちになりますね。
まとめ:山上徹也のかわいそうな生い立ちまとめ!母親に育児放棄され〇殺まで考えた日々
山上徹也容疑者の生い立ちについてまとめてみました。
知れば知るほど、苦しい境遇で生きてきた山上徹也容疑者。
母親は、事件のことについて「統一教会とは関係ない」と話しているそうなので驚いてしまいます。
今後この事件は、どういった形で着地するのでしょうか。
そんな統一教会ですが、政界との関係が今問いただされています。
調べただけで、こんなにたくさんの政界の人が統一教会と関わりを持っていました。
山上徹也容疑者が苦しい人生を送るきっかけになった母親が、近く会見を開くとの情報がありました。
山上徹也容疑者の母親についても深堀しましたのでご覧ください。